ストレスで自律神経のバランスが崩れたときの対処法

ストレス

ストレスは、自律神経のバランスを崩し、あらゆる身体の不調を招きます。

何らかの身体の不調を感じて病院で検査を受けた結果、「疲労やストレスが原因」と言われたとしたら、どんな風に対応していったら良いでしょうか。

当サロンで行なっているロルフィング(筋膜リリース)というボディワークの考えをご紹介しつつ、当サロンでできるお手伝いについて述べていきます。

ちなみに、筋膜リリースは、ロルフィングセッションの中で行われます。ロルフィングは、主に全身の筋膜バランスを整えていきます。筋膜リリースをはじめあらゆる手法で筋膜に働きかけます。

 

ストレスが自律神経のバランスを崩す?

ストレスが自律神経のバランスを乱すと言いますが、そもそも自律神経とは何でしょう?

 

神経は、中枢神経と末梢神経に大別されます。「自立神経」は、脳と脊髄から枝分かれ全身に広がっている「末梢神経」に分類されます。

「自立」と言葉通り、自分の意思とは関係なく働きます。そのため、自分の意思でコントロールすることはできません。

例えば、血液の流れを良くしたいと思っても、自分ではコントロールできないですよね。

筋肉を動かすのと違って、自分の思い通りにならないのが、自律神経です。

呼吸や脈拍、体温、ホルモン、消化、免疫といった生命維持にかかわる働きは、自律神経が関わっています。

ストレスによって自律神経が乱れると、こうした働きが損なわれやすくなります。

 

自律神経をコントロールしている脳(視床下部)

その自律神経をコントロールしているのが、脳(間脳)にある視床下部です。

視床下部は交感神経、副交感神経の機能を調整していて、ホルモン、内分泌系、内臓の働きもコントロールしています。

ロルフィングセッションは、医療行為ではありませんので、自律神経が正常に働くように、直接的にアプローチすることはありません。

ですが、それぞれのダイアフラム(隔膜)の関係性を見ていく中で、頭蓋にも働きかけます。

ロルファー(ロルフィングの施術者)は、セッションを通して、このダイアフラムの共振(共鳴)を引き出していきます。

ちなみにダイアフラム(隔膜)って、一般的には聞きなれない言葉ですよね?

代表的なものは、横隔膜です。横隔膜は、肺や心臓と、肝臓を隔てる膜状の筋肉です。ざっくり表現すれば、胸とお腹を、横に隔てています。

 

ダイアフラムは、他にもあるのですが、すべて全身を横に隔ている膜と、ここではお考えください。

やや乱暴な言い方をすれば、人間を輪切りにして、それぞれの横のラインの関係性をみています。

一方で、身体の内側を通る中心軸(縦のライン)を整えることもしているため、ロルフィングセッションでは、縦のラインと横のラインの関係性を見ながら全身のバランス、動きを引き出していきます。

 

ロルフィングと神経系

ロルフィングのセッションでは、固有感覚と呼ばれる身体の感覚を大事にしています。

固有感覚は、身体や手足の位置、姿勢を監視する内部感覚です。深部感覚とも言われ、主に関節、筋肉、腱などに受容器があるとされています。

これらの受容器は、外からの刺激を受け取るというより、自身の内側からの刺激を受け取ります。

そのため、一般的なマッサージ、整体などで行われる、外側からの刺激(圧)とは明らかに異なります。

ほぐしたり、揉むというようなことはしません。

むしろ、こうした自身の内側からの感覚を大事にしているため、かなり繊細なタッチで働きかけていきます。

ロルフィングをはじめて体験してくださるクライアントさんからは、「不思議な感覚ですね。今まで受けたことがない感じがします」と良く言われます。

それも、こうした違いによるものなんですね。

 

さて、話は神経系のほうに戻しますと、固有感覚は、神経系による神経活動と捉えることもできるようです。

末梢部の固有受容器で起こったことが、脊髄を通り、視床、高次脳までの神経経路を通ります。

一説には、筋膜や靭帯、関節包に幅広く分布するゴルジ終末は、運動神経系の活動を抑制するとしています。ルフィニ終末は、交感神経活動の抑制をもたらすとも言われているようです。

私たちは、たいがい、身体を動かすことは一生懸命ですが(筋トレなど)、感覚を受け取るということは、あまりしませんよね。

科学的な説明はできませんが、臨床の経験から言えば、こうした感覚を受け取る経験が、自律神経系にも関わるように思えます。

交感神経系の働きを鎮めるのに役立つように感じています。

副交感神経を優位にしていきます

また、もう一つ別の見方をしますと、ロルフィングは、筋膜に働きかけるというのが、大きな特徴の一つです。

筋膜は、筋肉、内臓など体内のあらゆる器官を取り囲み、それらをまとめ上げている性質があります。

日常のストレスや慢性疲労によって筋膜は縮んだり、硬くなったり、くっつくことが言われています。

縮んだ筋膜を広げるように全身のバランスを整えていくのですが、結果として、それまで筋膜に押しつぶされていた内臓も次第に解放されていきます。

内臓は、副交感神経の支配を受けています。

セッションでは、具体的に迷走神経にアプローチすることで副交感神経の働きを良くすることもありますが、筋膜からのアプローチによっても神経系に何らかの働きをもたらしているのだと考えています。

ヨガ、瞑想の効果も?!

ロルフィングの創始者である、アイダロルフ博士は、かつてヨガを学び東洋思想の影響を受けていたと聞いています。

 

ロルフィングは、身体に働きかける手技療法ではありますが、精神面、感情面の影響も大きいです。ヨガや瞑想のようなリラックス効果に期待できます。

そして、心身ともにバランスのとれた人間性、自己成長を目指しています。

そのため、当サロンのセッションでは、ストレスのある環境下の中で、どのように自身を整えていくのか?

マッサージなどの手技療法や、誰かに依存するのではなく、あくまでも「自立」をゴールにセッションを行っています。

 

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