児玉です。
「肩こり、首の痛み、背中の張りの症状は、実は、股関節に問題があった?」
というのが今日のテーマです^^
背中のつらい症状を何とかしたいとロルフィングを受けてくださっている方にセッションをしながら、股関節の固さの問題が見えてきました。
ロルフィングセッションで、幾つかあるDiaphragm(隔膜)の共振があるかどうか見ていきます。
今回のクライアントさんに関しては、骨盤隔膜にも影響がありそうでした。
股関節が固いのが原因?
さて、股関節が固くなっていることを実感している人はいますよね。
でも、肩こり、首の痛みなどの症状が、股関節に関係するとまで考える人は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。
ロルフィングは、全身の筋膜バランスを整え、「動き」を良くしていきます。
肩でも首でも、他とのバランスで整えていきます。股関節との関係も、重要視しています。
股関節は、球関節です。この関節のおかげで、本来であればあらゆる方向に可動域をもちます。
ですが、固くなると、可動域は狭くなり、動きも制限されるようになります。
股関節が固くなると、人はどんな歩き方をする?
後ろから見ると、お尻をぶんぶん振って歩くような人がいます。
そうした人は、股関節が固くなって動きが少ないので、お尻を振るような動きになってしまっていることが考えられます。
それから、いわゆる「反り腰」と呼ばれる体型の人。
こういうタイプは、背骨の一部をキュッと縮めて、腰を反らしています。
これも、股関節が硬いので、その代償として腰を反らしてしまう、ということがありますね。
他にも、前に進んでいるようで、前に進まずに左右に触れるように歩く人などもそうかもしれません。
何れにしても、股関節が固くなって動きが少なくなるので、その分を他の筋肉で補っているようなケースが見受けられます。
つまり、本来働く必要のない筋肉が余分に仕事をしているので無駄なエネルギーを使っていることになります。
そのため疲れやすいです。
背中が張りやすいのは、股関節の問題?
股関節の場所を見つけるときには、「大転子」という骨の出っ張りを指標にすると分かり易いのですが、歩きの指標にもなります。
「どのあたりの筋肉を使いやすいのかな?」って見ています。
背中の辛さを訴えていたM様は、女性に多くみられる、いわゆる反り腰タイプの方でした。
足を前に出して、後ろに戻す動き(歩きの動作)をするたびに、必要以上に背骨の一部を使っていました。
股関節周りの動きが少ないために、その代わりに背中のほうを反らして動かしていたのです。
つまり、いつも背中に負担をかけている状態でした。
背中が張りやすいというのも、納得できました。
肩こり、首の痛みの原因も、股関節の問題?
今回のクライアントさんは、背中の辛さだけではなく、肩や首の痛みなどの症状もありました。
肩こりがひどい人は、肩が前に入りやすい人が多いです。
また、日本人の女性に多いとされている、背骨のS字のカーブが少なく、肩甲骨が楽に休める場所を失っていました。
肩こりや首の痛みが起きていても不思議ではない、身体のバランスの取り方(姿勢)でした。
そして、前に行きたがっている「肩」を、他とのバランスで、より良い位置を見つけていく中で見えてきたのが、股関節の制限でした。
簡単に言ってしまえば、股関節と、肩関節のバランスの問題でした。
このバランスが取れないと、肩こり、首の痛みは、いつまでも続くことになってしまうかも?
そんな風に思えたのです。
ロルフィングのセッションでは、、
ここまで、股関節が固くなる弊害を見てきました。
でも、股関節が柔らかくなれば症状が改善するか?といえば、必ずしもそうではありません。
ロルフィングのセッションでは、筋膜が固くなってくっついてしまった部分(かたまり)を分化させた後に、新たに「まとめる」作業に入ります。
筋膜をリリースしたり、ほぐしたりして分化させる作業は、整体やマッサージなどで一般的に行われますが、この「まとめる」作業は、ロルフィングセッションの特徴の一つと言えるかもしれません。
「まとめる」作業って何?って思いますよね。
これについては、次回、改めてご紹介します。
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