整体やマッサージの効果が、なぜ続かないのか?(その2)

慢性的な痛みや不快な症状

児玉です。

整体やマッサージの効果が、なぜ続かないのか?

その時良くなっても、また、肩こり、首の痛みなどの症状が起きるのか?

 

今回は、姿勢をテーマに考えてみます^^

(前回までの話はこちらです。「整体やマッサージを受けてもすぐに戻ってしまうと感じている方へ」)

 

肩こり、腰痛がある人って、見る人がみれば、たいがいその症状が分かります。

「ああ、この人って、肩こりがひどいのだろうなあ、、」とか。「腰痛が辛そうだなあ、、」とか。

外見上に現れるので、分かるのです。

 

例えば、首の痛みに悩まされているような方は、首が前のほうに突き出て、肩が内側に入っている傾向がありますね。

腰痛がある人は、腰に負担がかかるような姿勢を取っていることが多いです。

 

良く「姿勢を良くしなさい!」って言いますよね。姿勢が良ければ、身体の負担が減って緊張が少なくなるのは本当です。

ですが、一般的に行われる方法には少し無理があると思っています。

身体の外形を整えることを重視しているからです。

 

姿勢の話をすると、耳、肩、股関節、足首を結ぶライン上に、身体のポジションを取るのが良いと言われています。

そのため、「筋肉を鍛えなさい!」と指導されることも多いので、クライアントさんの話を聞いても、「筋肉を鍛えなければならないのよね」と思い込んでいる人が多いです。

 

筋肉を鍛えなさい!!は、本当?!

筋肉を鍛えることで身体の外形を整えることは確かにできます。

ですが、私たちの身体の使い方(安定化)のクセは、もっと根深く根付いています。

 

前回のブログでご紹介したとおり、私たちは常々、身体の周りの空間を認識することで自分の位置を把握しているんでしたよね。立ったり座ったりするたびに自己調整しています。

この無意識に行われる感覚、、(「知覚」と呼ぶことにしますね)これが姿勢には関係します。

 

機械的に、「肩を後ろに引いて」姿勢を良くしようとしても、無理に取った姿勢は、身体のどこかで緊張を生むため、一時的なもので終わってしまいます。

筋肉を鍛えて外形上整えても、知覚を変えない限り、姿勢に持続可能な変化は起こせません。姿勢って、筋肉だけで成り立つものでは無いです!!

 

「筋肉を鍛えること」が無意味なことだと言っているわけではありません。それはそれで意味があることです^^

ですが、そう単純で機械的な話ではない、ということですね。

 

私たちの身体は、アウターとインナーの戦い、肩と内臓との戦いが起きています。そして、内臓のほうが優先されます。

肩を鍛えて後ろに置けるようにするだけでなく、お腹や胸の中に新しい感覚を作ることが必要だったりするのです。

 

健康的な姿勢とは?

整体やマッサージの効果が続かない、、慢性的な身体の不調でお悩みの方は、健康的な姿勢を目指して欲しいです。

「健康的な」姿勢は、機械的に筋肉を鍛えるだけでなく、知覚の変化が不可欠です。

 

ボディワーク(ロルフィング)が理想とする健康的な姿勢は、理想的な形を手に入れるために、何か違うことを「やる」ことではないです。

ましてや「頑張って」獲得するものではありません。

 

ただ、「感じる力」を高めることなのです。バランスと安定を感じる新しい感覚は、健康的な姿勢を維持するために必要です。

慢性的な腰痛や肩こりなどの症状でお悩みの方、身体の新しい感覚を養っていきませんか?

自分の身体を知って、自己調整できるようにしていきませんか?

 

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