足のむくみも、ひどくなるとパンパンに張って、辛いですよね。
全身を整える筋膜リリース(ロルフィング)では、どんな風に対処していくのかご紹介いたします。
また、ご自分でも、ちょっとした身体への意識で改善できます。最後までお読みいただければ、足のむくみを軽減できるヒントが得られますので、参考になさってください。
足のむくみの大きな要因は、運動不足!
長時間座りっぱなし、立ちっぱなしだと、足はむくみ易くなります。
日頃から歩く時間がない、運動する時間もないと、必然的に足はむくみやすくなるのです。
そのため、一番の改善策は、「歩くこと」です。
歩くことによって、足の筋肉がポンプの役目を果たし、下の方に溜まっている血液やリンパ液を押し上げてくれるのです。
人間の身体は、そういう風に上手くできているのですね。
また、栄養面から見ると、むくみがひどい人は、アルブミンというタンパク質が足りていないことがあります。
タンパク質がしっかり取れているかどうか? いつも炭水化物中心の食生活に偏っている人は、食生活も見直す必要があるかもしれません。
足のむくみと、足指との関係
ただ、「歩き方」の問題もあります。
歩いているときに、足指が使えているかどうかも大事です。地面に着地した方の足指が長く伸びて、そこからプッシュ(押し出すことが)できていますか?
クライアントさんの中には、足指が丸く縮こまっている人がいます。
おそらく靴が足に合っていないのでしょうね。
ご自分の足をみて、足指がまっすぐ伸びていないようであれば(外反母趾のように曲がっている人も含めて)、身体が持っている機能を使っていないことになります。
同じように歩いていても、足のむくみやすい人と、そうでない人に分かれますが、そうした点も関係するのです。
足指が使えていないことが問題?
先日、NHKの番組でひざ痛の原因として、浮き指が指摘されていました。
浮き指というのは、地面に指がついていないで浮いている状態のことを言います。
浮き指の人って、日本人の6割?8割? とにかく多いようです。
立った状態で、誰かに紙一枚をすっと足裏に入れてもらうようにして、紙が入るようだったら、浮き指だと紹介されていました。一枚くらい、入りそうです^^;
浮き指になっていると、足場が不安定になって、膝や股関節など他で支えようとします。
ひざ痛、腰痛、股関節痛、ぽっこりお腹、背中の緊張が起こっても不思議ではありません。
歩くときに足指が使えていないと足がむくみやすくなりますが、立っている時に足指が使えていない(浮き指になっている)のも様々な身体のトラブルを引き起こします。
全身を整える筋膜リリース(ロルフィング)の効果
足のむくみがひどくて辛い、と言った方には、足のむくみのひどい、ふくらはぎ周辺の筋膜を、ちょうどアイロンをかけるように、ゆっくりじんわりと緩めていきます。
手技としては、リンパマッサージに近いのかもしれませんが、オイルは使用しません。
ヒラメ筋、腓腹筋の構造に従い、骨との付着部を重点的にアプローチし、筋膜の癒着(くっつき)を剥がしていくようにします。
ただ、足のむくみを筋膜リリースで緩め、一時的にむくみが解消しても、その場限りで終わる可能性が高いです。
それは、歩き方(身体の使い方)が変わらないからです。
歩く時に足指がしっかり使えているかどうか、歩く時の動作も確認します。
もし、足指を使って、地面をプッシュしていないような歩き方になっていたら、地面をプッシュオフできるようにしていきます。
人によっては、足の関節が硬くなっているために足指が使えていない人もいます。足指を使っていないため、硬くなってしまっているのです。
ご自分で足指が使えていないことに気づいたら、足指をぐーぱーぐーぱーしながら、動くことができるか?
特に大きく広げることができるかどうか、チェックしてみてください。
もし硬かったら、お風呂に入っているときなどに、足指を一本一本、ほぐすのもオススメです。特に、男性は固い人が多い傾向にあるなと感じています。
足のむくみと、足のアーチとの関係
先日、ダンサーの方に筋膜リリース(ロルフィング)セッションをしていて、足の骨の硬さに気づきました。
足は、小さな骨の集まりでできていますが、骨と骨との間に適度なスペースと動きが欲しいのです。
ダンスをやられているそのクライアントさんは、つま先立ちになるときに、片方の足だけ外側に向けていました。そのため、外側のアーチを形成する骨と骨の間が硬くなっていました。
足のアーチって聞いたことがありますか?
扁平足(へんぺいそく)は、足のアーチが失われた状態のことです。
扁平足というと、一般的には内側のアーチが失われて平らになった状態を言いますが、足のアーチは、外側にも必要です。
それらのアーチが失われると、足指も使いにくくなりますし、足のむくみにもつながります。
セッションでは、筋膜リリースの手法を用いながら、足のアーチを取り戻すようにしていきます。
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