ロルフィング:マッサージ・トレーニングとの違い

ロルフィングについて

世界3大ボディワークの1つでもあるロルフィング。

今回は、マッサージやトレーニングと何が違うのかについて取り上げます。

マッサージ・トレーニングと何が違うの?

私はよく、マッサージは、セラピスト(施術者)に全面的に自分の身体を預け施術を受けるのに対し、ボディワークは、施術(セッション)と一緒にゴールを目指していくものですと説明しています。

クライアントさんは、施術(セッション)を受けるのに際し、能動的になります。

また、その際のゴールは、人それぞれです。

クライアントさんが何を求めるかによります。

たいがい、この3つに別れます。

《ロルフィングにどのような効果を期待しているか?》

■身体の構造の変化 ⇒ 身体の歪みや姿勢の改善、 (身体の緊張、歪みからくると考えられる)肩こり、首こり、背中の痛み、腰痛などの症状の緩和など

■身体の機能の改善 ⇒ 呼吸の質の向上、スポーツ、ダンス、ヨガ、歌、演技、楽器演奏などのパフォーマンス向上、

スポーツ時のケガの予防、日常動作の改善など

スピリチュアル  ⇒ 自己(真実の自己)に対する気づき、自己成長、精神面の健康

 

実際、クライアントさんは、施術(セッション)を通して自分の身体を感じ、様々な気づきを得ることで、より良い状態を目指します。

考えてみると、自分の身体(肉体)とは一生涯付き合っていくことになりますからね。

マッサージは気持ちがよく、リラクゼーション効果もあって良い面もたくさんありますが、その場限りの癒しの側面が否めません。

トレーニングも、トレーナーの指導のもと身体を動かす、鍛えるニュアンスが強いのではないかというのが私の考えです。

一方通行の関係性になりやすいかなと。

いずれにしても、クライアントさん自身の身体への問いかけ、気づきを重んじているボディワークは、クライアントさんの参加が求められます。

その分、今まで無意識だった自分の身体を深く知ることが出きるチャンスを得られます。

案外、私たちは自分のこと(性格、癖など)を知っているようで知らないのと同様に、自分の身体の癖(心の癖)に無自覚です。

自分のより良い状態が手に入るのであれば、一度は受けられてみても良いのではないでしょうか。

経験によって成長する?

私たちは様々な経験を通じて心の安定、調和を保つことができますよね。

若い時は「〇〇すべき」「〇〇しなければ」「〇〇するものだ」と物事を限定的に捉える傾向にありました。

それが次第に物事を柔軟に捉えることができるようになってきたのではないかと思います。

選択肢の幅が増えたりして。

これは経験によるところが大きいのではないでしょうか。

身体も同じです。

クライアントさんをみてて思います。

若いからといって感覚が鋭いわけでもないですね。

60代、70代であっても身体感覚が鋭い方もいらっしゃって、それは1つには経験の違いもあるかなと感じています。

ボディワークは、心と身体の自己成長を期待している側面があります。

今ある自分の身体、考え、症状は、過去にあった出来事、経験によって作られています。

自分にとって不都合の考え、症状、居心地の悪い身体があるとしたら、新たな選択肢を増やすことで可能性を増やすことも期待できるのです。

緊張が抜けない身体が悩み

慢性的な身体の不調、痛みを緩和したいという目的でロルフィング を受けれる方も多いのですが、先日、いらして下さったクライアントさん(M子さん)は、緊張が抜けない自分の身体を悩まれていました。

カウンセリングなど、心理面からのアプローチは様々経験されてきていたようでした。

「身体からのアプローチの方が手っ取り早いかな」と思われたそうです。

ふと気づくと、無意識に身体に力が入っているとのこと。

毎回の施術(セッション)では、全身のバランスが変わるので、それを丁寧に感じてもらうようにしていきいました。

何回かで、力が抜けてきたことを言ってもらえました。

こちらからも、それが見て取れました。

それが実際、M子さんの心理面にどう影響を及ぼすかはわかりません。

ただ、無駄に入っていた身体の緊張が和らぐだけで漠然とした不安感のようなものは軽減するでしょう。

もしかしたら、心の安定、平和、充足感も得られるかもしれません。

私たちの身体は、それくらい精神面にも影響を及ぼしているのです。

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