肩こりも、ひどくなると頭痛の症状が現れるなど、辛いですよね。
今回は、慢性的な肩こり、頭痛の症状を、繰り返さないようにするために、全身のバランスを整える筋膜リリースというものをご紹介します。
(全身の筋膜リリースとは、通常の筋膜リリースとは違います。
ロルフィングという名称で、独自の哲学があります。ここでの筋膜リリースは、ロルフィングの概念に基づいています)
肩こりの原因は?
まず、肩こりについてです。
筋肉は、⑴縮むか、(2)伸びるか、(3)そのままキープ(維持する)か、の3つの働きしかありません。
肩こりがひどいときは、たいがい、肩周りの筋肉が縮んでいて、固くこわばっています。
デスクワークなどで同じ姿勢をとり続けていると、肩周りの筋肉は縮みやすいです。すると、血液循環も悪くなり痛みなどの症状も現れやすくなるのです。
肩こりの原因は、いくつも考えられます。その代表的なのは、疲れやストレス、長時間の同じ姿勢、不自然な姿勢、運動不足などです。
✔︎疲れやストレス
✔︎長時間、同じ姿勢をとる
✔︎不自然姿勢(悪い姿勢)
✔︎運動不足など
整体やマッサージとの違いは?
最近、筋膜リリース(ロルフィング)を受けに来てくださる方に多いのが、「マッサージを受けても、一時的な効果で、すぐに元の症状に戻ってしまう」という悩みを訴えて来られる人です。
以前は、整体やマッサージを受ければ、身体は楽になったのに、年々、その効果が続くなくなってしまったと言います。
身体は、何もしなければ、年齢とともに硬くなります。年々、代謝能力、回復能力も衰え、疲れやストレスもたまり易くなります。
そのため、整体やマッサージなどでカラダを緩めても、その効果が一時的になり易くなるのかもしれません。
一方、筋膜リリース(ロルフィング)はどうかといえば、一般的な整体やマッサージのように固くなったカラダを緩めていきますが、整体やマッサージと、異なる点もあります。
それが、重力との調和という概念です。
肩こりは、筋膜リリース(ロルフィング)でどう変わる?
ロルフィングは、そもそも治療ではありません。痛みを取ることを目的にしていません。
そのため、肩こりの症状を、直接、治すといった発想がありません。
目指すのは、一つには、「重力との調和」なんです。
私たちの身体は重力の影響を、常に受けています。
そのため、猫背だったり、首が前に突き出しているような悪い姿勢は、重力の影響を余計に受けていると想像できますよね。
そこで、セッションでは、重力の影響を少なく済むようなポジション(姿勢)を見つけていきます。
不思議に思われるかもしれませんが、身体のバランスが良くなると、肩こりの不快な症状、痛みが軽減していきます。
慢性的な肩こりに、効果が期待できる理由とは?
こわばった肩周りの筋肉を緩めるだけですと、一時的な効果になり易いです。
筋膜リリース(ロルフィング)の効果が、ある程度、持続できるのは、重力とうまく折り合いをつけるカラダになっているからです。
つまり、全身のバランスが整う=姿勢が良くなる、ということなのですね。
例えば、肩が前に入り易い人であれば、首との関係、骨盤との関係、脚との関係、、、というように細かく他とのバンランスをとっていきます。
肩が前に入り易いからといって、ただ、「後ろ」に持っていくのでもありません。
個々のクライアントさんのカラダの状態によって最善と思われるような位置関係に調整していきます。
つまり、ロルフィングは、”全身のバランスを整える”筋膜リリースというわけです。
他と比べて、ロルフィングの効果がある程度持続し易いのだと思います。
慢性的な肩こりは、カラダとのコミュニケーション不足が原因?
肩こりに限ったことではありませんが、痛みや不快な症状を起こしてしまうのは、カラダとのコミュニケーション不足だといえるかもしれません。
何かと慌ただしい生活をしていると、自分のカラダとうまくコミュニケーションをとることも難しいです。
セッションでは、「感じる力」を大事にし、自分のカラダと対話することを学んでいきます。
カラダの状態に耳を傾け、その時に応じて自分のカラダの置き場を選択します。バランスがとれてくると、カラダは余計な負担がかかりにくくなります。
楽な状態を、自分で見つけられるようになります。
肩こり、頭痛の症状を繰り返さないようにするためには?
肩こり、頭痛の症状を繰り返さないようにするためには、”からだの教育“が必要だと思っています。
自分のカラダと、どんな風にコミュニケーションをとったら良いのか?
そのためにも、自分のカラダを感じたりして感覚を養う必要があります。物の見方や、聞方などにも注意を向ける必要があるかもしれません。
というのも、肩こりや頭痛といった症状を慢性化させてしまっているのは、カラダの使い方にも大きな原因があります。
日頃から、どんな風にカラダを使っているか? その態度の蓄積で姿勢は決まります。
ロルフィングのセッションは、”からだの教育“です。これまで何十年と付き合ってきた自分のカラダですが、自分のカラダほど気づきいにくいかもしれません。
(カラダだけでなく、自分のことって一番分からないですよね^^;)
みんな、カラダの癖を持っています。カラダに負担をかけていなければ良いのですが、不自然な使い方をしていて、肩こりや頭痛の症状を繰り返していたとしたら、どうでしょう?
10年後、20年後に、首の手術をする事態にになっているかもしれません。
そう考えると、自分のカラダのくせに、できるだけ早く気づく必要があると思いませんか?
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