フェルデンクライス・プラクティショナーの大川博久さんにインタビューをしてきました!
フェルデンクライス・メソッドとは?
»「フェルデンクライス・メソッドとはどのようなものをいうのでしょうか」
フェルデンクライス・プラクティショナーの大川博久さんにインタビューをしてきました!
»「フェルデンクライス・メソッドとはどのようなものをいうのでしょうか」
»「フェルデンクライスの学習には、どんな特徴があると思われますか」
「例えばワークテーブルの上に横になっているクライアントに、FIをしているのを客観的に見るとお医者さんと患者の様な主と従の関係に見えるかも知れません。ただ、実際は違っていて、お
互いの立場は対等なんです。フェルデンクライスは、治療として位置づけられるものではありませんが、そうした意味においても治療ではありません。施術という言葉を使う人もいますが、それも違和感を覚えます。何が妥当かといえば、やはり『学習』です。
私の先生のエラット・アルマゴール博士の『お互いのシステムがお互いの環境になる』という説明が気に入っています。環境が変わると動きを変えなければなりません。
例えば、ここが海の中だとするでしょう。すると、今のように座ってコーヒーなんて飲めないですよね。泳がなければならない。したがって動きを変えなければ、生存できないですよね。そういう意味で、私というシステムは環境に支配されているとも考えられます。そして、環境にいかに順応できるかというのが自分の生命の保持に関わるわけです。
»「その学習について、もう少し教えてください」
「動物、例えば牧場で馬の赤ちゃんが生まれたとするでしょう。ものの2、3分もしないうちに立ち上がり母親に寄り添います。動物は生まれながらにして生きる術を持っています。でも人間の赤ちゃんが立ち上がるためには、約1年間かかります。脳が学習する必要があるためです。生まれたときから学ばなければならないわけですね。生まれながらにして持っている動きも幾つかあります。おっぱいを飲むための唇や舌の動きなどです。それら以外の動き、例えば立つ、歩く、バイオリンを弾くなど、ありとあらゆる動きは学習しなければ得る事が出来ません。そのために大きな脳があり、動物の脳が小さいのは、生きるために必要なことを生まれながらに持っているからだと考えています」
»「学習することは喜びでもあるとおっしゃいましたよね?」
中学時代の荒川静香さんのインタビューを聞いたことがあります。『スケートは楽しいですか?』という質問に対して彼女は、『楽しいです。何故かというと出来ないことがたくさんあるから』と。そしてそれらが出来るようになるならもっと楽しいようなことをコメントされていたと記憶しています。何か結果を気にしなければ、目的達成のプロセス自体が楽しく、良い結果も期待できると思いますね」
»「一般の会社勤めの人などでも変化が期待できるのですか」
「まずは、現状打破というとこでしょうか。我々は動きに関して行っていますが、扱っているのは脳の中のことです。動きだけが変わるとは考えられません。例えば、たき火の火だけが熱いのではなく、その周りも暖かくなる、影響を及ぼすかのようにです。もしそうならば、他の何が変わることは不思議ではありません。それがその人の存在自体に何か変化をもたらす可能性はあります。自分も変わる、進化する可能性をもっている、そうしたら、サラリーマンを続けても良いし、続けなくても良いし、自由になれると思うのです。
»「『自由に選択のできない人は自分の価値を認めませんから、だれに対しても劣等感を感じるだけでなく、自分自身にもそれを感じるのです。それに、選択の自由を持つには大きな違いが分からなければなりません。大きな違いを捉えるには、刺激を強めるのではなくて感受性を強めなくてはなりません』(『心をひらく体のレッスン』モーシェフェルデンクライス著、安井武訳(一光社))とありますが、フェルデンクライスのレッスンでは、感受性を高めることは重要視されているのでしょうか」
「もちろんです。A.T.M.(awareness through movement/グループのレッスン)は、ゆっくり、がんばらないで自分のペースで動くようにします。そうする事で私たちは、自分自身の情報を得る事が出来ます。その結果、そのデータをもとにしてより良い方へ脳が自動的に改善していきます」
»「がんばって一生懸命やると、それらの情報は得られないと言うことですか」
2008年11月、アレクサンダー・テクニークのプラクティショナーである芹沢紀美子さんにインタビューをしてきました!
「ATは、何かを始める前に、また何かをやりながら、使っていきます。例えば楽器を演奏する方は、即、音が変わったり、声が変わったりすることを経験できます。もちろんレッスンを継続することで楽器の演奏法だけ学ぶより技術は向上すると思います。」
「人によると思います。やはり、変わりたいんだという気持ちと、変わることが出来るのだという認識が起こらないかぎり、こうしたものに関心は持たないでしょう。でも、ひどい肩こりや、腰痛が自分が作り出していると気付きワークを継続される方もたくさんいます。最初はただ痛みを治したいということで始めてもワークを続ける過程で自分の仕事や人生を見直すという方もでてきます。」 (続きを読む…)
「フェルデンクライスについてはあまりよく知らないのですが、身体技法というのが最もわかりやすいと思うのですが、でも、身体を動かすということは脳のワークなんですよね。つまりどう考えてどう動くかというワークだから、純粋にボディーだけのワークということはありえません。むしろ、心身、心体技法とうことばを使う方が正確な表現だと思います。例えば、お茶を飲む、歩くといった様々な動作は、脳からの命令が神経を通って筋肉に行くわけですよね。意識的に考えて今までと違う動きをするということは、恐らく脳と筋肉の間に新しい回路ができるのだと思うのです。
ワークは慢性的な肩こりであったら、慢性的に首、肩を固めるパターンがあり、腰痛であればそれを引き起こすような動き(日常の自分の立ち方や座り方であったり、何かをするときの習慣的なからだの使い方)があると思うので、そうした動きをやめたらどんなふうになれるかを見ていきます。それを治しましょうという発想ではなくて、痛くなるような、あるいは問題を作り出すような動きを止めるためにどう考えようか、どう動こうかということです。痛みというのはある意味でからだからの信号ですから、そういった意味で心身ワークですね。
ですからいわゆる身体技法と考えられているものとは本質的に違うものです。
つまり、アレクサンダー・テクニークは、心身を統合していくためのワーク(統合させていくワーク)と考えられると思います」
「基本的にどなたにもお勧めしたいと思っています。
年齢に関係なく日常的な自分の動きややり方、癖や習慣を変えたい、疲れやすいと感じている方、もっと元気に健康的に暮らしたいとお考えの方すべてです。
たとえば力み過ぎる癖や緊張しすぎを減らしたい、もう少し楽に立ったり、歩いたり、目の使い方などの日常動作を楽にしたい、また肩こりや腰痛といった慢性的な症状を改善したいとお考えの方におすすめします。
整体、カイロプラクティクス、アロマなどボディワークや治療などの仕事をする方、セラピスト、それからミュージシャン、アスリートの方、プロ、アマを問わずパフォーマンスの技術を向上させたい方、なにか習い事をする上で効率的にやりたいとお考えの方、また、教師や医療関係の現場で、コミュニケーションスキルを向上させたい、疲労を減らしたいなど本当にどなたにも体験していただきたいと思っています。」
まだあまりチャンスがないのですが、できれば小学生くらいの子どもから、10代の青少年にワークできたらどんなにいいかと思っています。‘苦手意識’はこの頃作られてしまうと考えられるので、沢山の可能性ももったこの時期に自分の能力を生かす方法としてのATを学ぶ機会をつくることができたらどんなにすばらしいことかと思っています。